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ショウマ(升麻)とは、日本においてはキンポウゲ科の植物であるサラシナショウマとその近縁種の漢方での名称であるが、科と属を跨いで広範囲の植物名に用いられている。この記事にはこれを纏めておく。 == 元来の意味 == サラシナショウマはキンポウゲ科の草本であるが、その根茎を生薬として用いる際の名がショウマ(升麻)である。しかし後述のように類似の別種も使われるため、本種のそれは真升麻、あるいは黒升麻とも呼ばれる。漢方では解熱、解毒剤の効果があるとされ、身熱、無汗、咽喉腫痛などに用いる〔木村、木村(1964)p.26〕。なお、サラシナはこの植物の若葉を煮て水に晒して食べたことによる〔牧野(1961),p.173〕。 他に、牧野の薬草図鑑には以下のようなものが同属の薬用種として取り上げられている〔岡田監修(2002),p.87-90〕。ここではショウマを和名とする種はないが、YListではコウライショウマの標準和名をショウマとしている。 *''Cimicifuga'' サラシナショウマ属 *''C. dahurica'' フブキショウマ:升麻あるいは北升麻・中国からシベリアに分布 *''C. foetida'' コウライショウマ:升麻・朝鮮、中国からチベット、シベリアに分布。 *''C. heracleifolia'' オオミツバショウマ:升麻・中国に分布 *''C. racemosa'' :北アメリカ産。 なお、升麻の本来のものはコウライショウマであり、この属の学名もリンネがこの種を元に「ナンキンムシを退ける」の意味で、種小名は「悪臭のある」の意味でつけたものである。実際には悪臭はないが、『ナンキンムシが逃げる程臭い』の意味が籠もっているという。中国には近縁の別属に含められている ''Souliea vaginata'' があり、これは中国では「長果升麻」と呼ばれる〔清水(1997),p.234-235〕。 File:Actaea simplex and Parnara guttata in Mount Ibuki 2011-08-28.jpg|サラシナショウマの花 File:Actaea racemosa racemosa drawing.png|''C. racemosa'' (北アメリカ産の種N.L.ブリテンの『北アメリカの植物図譜』の図版) File:Actaea racemosa 005.JPG|同・群落 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ショウマ (植物の名)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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